映画『四月は君の嘘』感想・レビュー。【原作好き】

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昨日9/10に公開した映画『四月は君の嘘』を初日レイトショーで観に行きました。大人気アニメの実写版ということで、公開発表から話題になっていましたね。主に否定的な意見で笑 原作を超えるなんて事は有り得ないし、個人的に原作との違いでそこまで嫌な気分になったりしないので、原作ファンとしてチェックしようと思いまして。

映画『四月は君の嘘』のストーリー

完全無欠、正確無比、ヒューマンメトロノームと称された天才ピアニスト・有馬公生(山崎賢人)は、母の死を境にピアノが弾けなくなってしまう。

高校2年生となった4月のある日、公生は幼馴染の澤部椿(石井杏奈)と渡亮太(中川大志)に誘われ、ヴァイオリニスト・宮園かをり(広瀬すず)と出会う。

勝気で、自由奔放、まるで空に浮かぶ雲のように掴みどころない正確。

そんなかをりの自由で豊かで楽しげな演奏に惹かれていく公生。

かをりの強引な誘いをきっかけに公生はピアノと”母との思い出”に再び向かい始める。

ようやく動き出した公生の時間。

だが、かをりの身体は重い病に侵されていて・・・。

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作品全体を通して。

原作を知っちゃっているので、どうしてもそれが前提になってしまいます。

アニメの映画化でよくある話ですが、やはり2時間じゃ全く語り尽くせない。例に漏れずこの作品もそうでした。ぎゅっっっっっっっとなってますね。

原作の名シーンや台詞は一応盛り込んでいましたが、強引感が否めない。死んだ母親からの克服、かをりの病気などのテンポ・心の変化が速過ぎて、ちょいちょいちょいってなりました。原作を知らない人は繋がりが分かってるのかなって感じです。

一番の問題は季節感が感じられなかったこと。がポイントになる映画なのにそれが全然ありません。春=四月ってのが大切なのになぁ。

時間内に収めるようとしたら無理ですが、同年代ライバルの相座武士・井川絵見とのやり取りや、凪の指導、三池などが出てこないから内容が薄くなってしまっています。

母の厳しい指導やピアノが聞こえない=贈り物についての説明がなかったり、本当はもっと深い内容なだけに残念です。

演奏自体はなかなか良かったと思います。プロじゃないんでその凄さは分かりませんが、聞いていてヴァイオリンもピアノも特に違和感はなかったです。そこらへんはさすが役者って感じですね。

原作を全く知らなかったら泣けるかな?

 

キャラクターはやはり・・・。

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まずはかをりを演じた広瀬すずさん。もう広瀬すず感が半端ないです。なんだろうなぁ、あの眉毛が主張強いのか、髪のカツラ感が強いからなのか笑 天真爛漫なかをりを演じているようで、心の底から残りの人生を楽しんでいるように見えませんでした。あと渡を好きな感じが最初から最後まで出ていなくて、公生に気持ちがあるのが見え見えです。可愛いけどね。

 

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次に公生を演じた山崎賢人さん。キャラクターがちょっと違ったなぁ。公生はもっと強いし、もっと優しい。あのメンバーの中だとそこまで暗くないし、芯とか意思の強さを感じます。映画の公生はただただ弱々しい感じが最後まで続いてしまっていました。

 

原作の中学生ではなく高校生って設定にしてしまったのが、まず、ね。

 

音楽はどうだ。

主題歌はいきものかかりの「ラストシーン」。でもそこまで響かなかったなぁ。wacciの「君なんだよ」は結構良かった。あの声が合ってます。


『四月は君の嘘』×いきものがかり「ラストシーン」スペシャルPV

 アニメの音楽には敵いませんなぁ。

 光るなら/Goose House 、七色シンフォニー/コアラモード 、キラメキ/wacci 、オレンジ/7!!がどれも名曲過ぎた。

 

細かい気になったところ。

・♪が消えて行くシーンを入れるなら、音を色で表現するアニメーションも入れて欲しかった。

 ・子供にピアノを弾いてあげるところ、原作通り立ったまま2人で弾いてほしかった。

・土稜橋が水面まで高過ぎる!あの橋から飛び降りるのは怖過ぎるし死ぬぞ。

 ・手紙の最後のシーンは踏切が良かったな。好きです。好きです。好きです。はしっかり言って欲しかった。

・最後の宝物の写真は必要だろー。でも映画では子供の頃の描写がほぼないからな。

 

結果、ほとんどが批判になってしまいました笑 原作観てるからしょうがない。でも映画館で観てるその瞬間はしっかり楽しみましたよー。

では。