チョコバナナと意思決定メカニズム

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チョコバナナと意思決定メカニズムの関係

お祭りなどの屋台で定番のものと言えばなんでしょう。

たこ焼き、焼きそば、りんご飴・・・・。

どれもそうですが、一番はチョコバナナです。

チョコバナナを食べたこと無い人っていらっしゃいますか?子供だけでなく大人もそれなりに買ってる人いるんじゃないかなと思ってます。違う?屋台でチョコバナナが出てるとついつい買ってしまう私の様な人間は、どのように意思決定をしてチョコバナナを買っているのか解明しようと思います。

 

チョコバナナっていつも美味しそうに見える

チョコバナナって美味しそうに見えませんか?もちろん売っている場所がお祭りとかなので、あの雰囲気もあると思います。でもそれだけでは説明がつかない「何らかの魅力」があるような気がするんです。バナナをチョコでコーディングしてカラフルなトッピングをしているだけ。それだけなのに何故かやたら美味しそうに見える。

そして買ってみる。

そして思う。

まぁ美味しいけど、そこまででもない。

チョコバナナって、「めっちゃ美味い!!」ってなります?もちろん美味しいは美味しいんですけど、見た目の期待値を超えてこないというか、少しがっかりした感覚に陥るんです。(あくまで個人の意見です。)この見た目からはもうちょいポテンシャルあるだろ!って感じます。

でもまぁそれがチョコバナナの実力。バナナとチョコ、この二つの素材であれ以上美味しくなる事はないでしょう。

チョコバナナは見た目よりも美味しくはない。

共感する人いるのか?って感じですが、私の頭の中にこれがずっとありました。でも大切なのはそこではありません。重要なのはそれが分かっているにも関わらず、また屋台でチョコバナナを見ると惹かれて買ってしまうこと。あれはいま想像しているよりも美味しくはないぞーって理解はしているはずなのに。

この長年の謎を解明したいと思った時に、人間の意思決定のメカニズムについて面白い話を聞きました。それは下の本に書かれている内容です。

 

ダニエル・カーネマン著「ファスト&スロー」で語られる人間の意思決定メカニズム

 つまり、瞬間的にほぼ無意識に判断する際は「システム1」、頭を使って考えて判断する際は「システム2」を用いていると言っていいでしょう。人間が生きて行く上で、システム2を使う事がほとんどになるかと想像できますが、実はシステム2は作動せずにシステム1に頼っている部分が多いと語られています。

システム1とシステム2は、私たちが目覚めているときはつねにオンになっている。システム1は自動的に働き、システム2は、通常は努力を低レベルに抑えた快適モードで作動している。このような状態では、システム2の能力のごく一部しか使われていない。システム1は印象、直感、意志、感触を絶えず生み出してはシステム2に供給する。システム2がゴーサインをだせば、印象や直感は確信に変わり、衝動は意思的な行動に変わる。万事とくに問題がない場合、つまりだいたいの場合は、システム1からおくられてきた材料をシステム2は無修正かわずかな修正を加えただけで受け入れる。そこであなたは、自分の印象はおおむね正しいと信じ、自分がいいと思うとおりに行動する。これでうまくいく ― だいたいは。 

システム2が常に全力で動いていたら人間は疲弊しちゃうので、システム1が代わりに担当するという事ですね。何事も、慣れてきたら意識しないで行動できるようになる事と同じです。

 

まとめ

カーネマンの教えから考えると、チョコバナナを買ってしまうメカニズムが分かりました。チョコバナナを目の前にすると、私は「システム1」しか働いていないという事ですね。システム2が怠けているというよりは、お祭りという楽しい雰囲気などからシステム2が押さえ込まれていると考えられます。

ようするに、欲望に勝つのは難しい。楽しいことやりたい。です。

では。