【ネタバレ】映画「何者」を観て別の意味で興奮した。【感想】

先日、朝井リョウさん原作の映画「何者」を観てきました。

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wikiからあらすじを引用します。

御山大学演劇サークルで脚本を書き、人を分析するのが得意な拓人。何も考えていないように見えて、着実に内定に近づいていく光太郎。光太郎の元カノで、拓人が思いを寄せる実直な瑞月。「意識高い系」だが、なかなか結果が出ない理香。就活はしないと宣言し、就活は決められたルールに乗るだけだと言いながら、焦りを隠せない隆良。瑞月の留学仲間・理香が拓人たちと同じアパートに住んでいるとわかり、理香と同棲中の隆良を交えた22歳の大学生5人は、理香の部屋を「就活対策本部」として定期的に集まる。海外ボランティアの経験、サークル活動、手作り名刺などのさまざまなツールを駆使して就活に臨み、それぞれの思いや悩みをSNSに吐き出しながら就活に励む。SNSや面接で発する言葉の奥に見え隠れする本音や自意識が、それぞれの抱く思いを複雑に交錯し、人間関係は徐々に変化していく。やがて内定をもらった「裏切り者」が現れたとき、これまで抑えられていた妬みや本音が露になり、ようやく彼らは自分を見つめ直す。

 

朝井リョウさんは私と同世代。「桐島、部活やめるってよ」で有名になった人ですね。(私は読んでも観てもないですが。。)

友人から「何者」が面白かった、しかもそれが同じ世代の人の作品だからリアルで良かった、と聞いて興味が湧きました。あと米津玄師も好きなので。

就活・SNS・本音・建前・裏切り・ゆとり・意識高い系・サスペンス(?)・・・

 

私は基本的に映画は楽しめるタイプなので作品として楽しく観ていたのですが、しっかりと感想を考えるとするならば「無」かな、と思いました。

この作品の賛否は世代やSNS活用具合とかで大きく分かれそうですね。いま学生位の年代の人達は否が多いのかなぁ。リアル過ぎて嫌だってなりそう。逆にSNS第一世代の私位の年代の人はもはやSNSに飽き始めている人も多いので、客観的にみて「あー確かにそういうのもあったなー。」とか「そういう事も書いてたー。」でまあまあ楽しめそう。懐がでかくなった。

そう考えると朝井リョウさんは天才とかではなくて、本当に素直な人なんだなと思った。もちろん映画なので脚色はしているけれど、いたって普通の日常をそのまま作品にしただけですからね。その当時の渦中にいる時はもちろんこんな作品は書けないと思います。(朝井さん自身が就活していたとは思いませんが。(知りませんが。))そこから数年経過したからこそリアルを描ける様になったんじゃないかな。

リアルっていうのは冷静に観ればつまらない事ですよね。リアルを超えるものがあるからこそ面白みを感じるのではないでしょうか。そういう意味で感想として「無」という言葉を選んでみました。

 

あ、全く関係ない話ですが、「第一世代」ってどの年代の事を言います?私は大学生になってSNSが爆発してすぐ活用したから、上で第一世代って言いましたが、本音としては小学生低学年位から当たり前として使っている世代を第一世代と考えています。最近の小学生が本当のスマホ世代じゃないか?以上、関係ない話をしてしまいました。

 

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この記事のタイトル『【ネタバレ】映画「何者」を観て別の意味で興奮した。』の件です。拓人(佐藤健)は大学では演劇部に所属していて(就活時期は既に引退済み)、演劇のシーンが何度も作中に出てきます。私は映画の序盤の方でこの「何者」という映画自体が演劇みたいな作りになってるなーと思っていました。すると、ラストシーンの怒濤の流れがまさに演劇として描かれていたんです!佐藤健、二階堂ふみをはじめとする登場人物が舞台に立っていて、それを観客が観ているという演出になっていました。

映画の内容どうこうよりも、自分のこの考えが当たった事に一番興奮しました笑 この演出になった瞬間「おおおぉぉぉぉぉお来たあぁぁぁぁあ!」って感じでしたね。それともこれみんな感じるもの?

では。