読書の最強の価値は本の中身ではないかもしれない。

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本の中身だけが価値ではない

読書から得られる価値は計り知れません。

その道の専門家や偉人の知識・知恵を体系的に学ぶ事ができ、それを直接自分の力にする事ができます。いま自分が困っている事があって具体的に何をすれば良いか、どう行動を起こせば良いか分からない時でも、先人の知恵を実践する事で解決に向かう事があると思います。

ブログについても私は完全に初心者で、独学(というか勘?)でいまのところ書き進めています。多くの人に読んでもらうにはどうすれば良いか、ブログのカスタマイズ方法など分からない事だらけです。そろそろ先輩方の知恵をお借りしたいので、参考になる本を何冊か読もうかと思っています。これは読んだ方がいい!って本があれば是非教えて頂きたい。

しかし、本に書かれている内容だけが価値ではないと感じる事がありました。

 

「海賊とよばれた男」を読んだあと

少し前に「海賊とよばれた男」という本を読みました。2013年に第10回本屋大賞を受賞し、現在までに累計発行部数370万部を突破した百田尚樹著の大ベストセラー小説です。

簡単な内容をAmazonから引用します。

「ならん、ひとりの馘首もならん!」--異端の石油会社「国岡商店」を率いる国岡鐵造は、戦争でなにもかもを失い残ったのは借金のみ。そのうえ大手石油会社から排斥され売る油もない。しかし国岡商店は社員ひとりたりとも解雇せず、旧海軍の残油浚いなどで糊口をしのぎながら、逞しく再生していく。20世紀の産業を興し、人を狂わせ、戦争の火種となった巨大エネルギー・石油。その石油を武器に変えて世界と闘った男とは--出光興産の創業者・出光佐三をモデルにしたノンフィクション・ノベル。

この本の内容は今回の記事の主旨ではないので深くは語りませんが、これぞ日本の漢!といった感じの主人公の生き様に、熱い気持ちになれる一冊です。

 

そして昨日、以下のニュースを目にしました。

www.nikkei.com

今までの私ならスルーしてしまうニュースです。でも昨日の私は違いました。テレビで流れているのを食い入る様に観ている自分がいたんです。しかも特に意識する事なく。

このニュースから派生して、アメリカが過去40年間原油の輸出を禁止していたこと、シェールオイル産出の急増などを受けて共和党が輸出解禁を主張してきたこと、などを知るきっかけにもなりました。

「海賊とよばれた男」を読んで、私の興味の幅が「石油」に広がったのです。

 ちなみにもう一冊、以下の記事にて書評を書きましたが、この本を読んだおかげでいま話題のAIにも目が向くようになりました。

ngshn99.hatenablog.com

 

様々なジャンルの本を読んで興味の幅を広げる

自分が必要としている知識を学ぶ為に本をしっかり選んで読み始めた場合は別ですが、何となく読み始めた本にも、自分の興味の幅を広げるという価値があるという事です。

色々な知識を取得する為に、色々なジャンルの本を読むというのはもちろんですが、そこで知識を取得することよりも、自分の興味が広がる事で読み終わった後にそのジャンルに自然と目が向くようになるという事が大きいのです。

そう考えると小説もいいですね。物語の内容によって自分の興味が広がるかもしれません。「海賊とよばれた男」のように、登場人物の働く分野に興味が湧く可能性だってあります。

アンテナが何本も立つ事で、自分がこれまで興味なかった情報も自然と入ってくる。これって最強の価値なんじゃないかなと思いました。

 

ブログにも共通している

 本だけでなくこれはブログにも共通していますね。いま沢山の人がブログで多くのことを発信して下さっています。ある分野に特化したブログや雑記ブログなどあります。私は多くの方の読者になっており毎回更新されるのを楽しみにしています。そして読者になっている人のブログが更新されたら、タイトルに関わらずほとんどの記事に目を通しています。

そういった意味でも、雑記ブログっていいんじゃないかと思いました。思わぬ人が意外なジャンルの記事を書いていて、それが自分に刺さって興味が広がる。その人の読者になっていた事でアンテナが増える。10人の読者になっていて、その一人一人が5つのジャンルの記事を書いていたら、50本もアンテナが増えるかもしれないんですよ。

私は好奇心旺盛な方なので、色々なジャンルの記事を読みたいなって思います。そして、私も気になった事はジャンルに縛られる事なく色々発信していこうと思います。私のブログがどなたかのアンテナになってくれたらとても嬉しいです!

では。